はしか(麻疹)の解説 ~ atlas-sakuma

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はしか(麻疹)の解説

麻疹

ウキペディアからの引用です。

太字は製作者の意見です。はしかに関しては潜伏期間以外はほぼ問題ないと判断いたしました。

(ましん、英measles, rubeola、元の用字は痲疹だが、漢字制限によって麻疹と書かれるようになった)とは、ウイルス感染症の一種。「麻疹」と書いてはしかとも読み、一般にはこちらの方が知られている。近年は「疹」の字が常用漢字でないため「麻しん」とも書かれる。伝染力が非常に強いうえに日本では制圧が遅れているため、日本人は一生に一度はかかるともいわれている。世界保健機関の分類により現在AからHの8群、22遺伝子型に分類されている。流行株の変異によって、ワクチンで獲得した抗体での抑制効果が低くなることが懸念されている。

原因
麻疹ウイルスによる。感染経路は空気感染・飛沫感染・接触感染と多彩。

臨床像


麻疹患者の発疹麻疹には、症状の出現する順序や症状の続く期間に個人差が少ないという特徴がある。ただし、免疫のある患者では、非典型的で軽症な経過をとることがある(修飾麻疹)。ワクチン接種歴により軽く済むといわれるが、後年再び感染することもある。

潜伏期間
麻疹ウイルスへの曝露から、発症まで8~12日間かかる。・・・ここは訂正が必要です。
一般的には11日前後と医学界では認識されていると思います。
カタル期
カタル期は3~4日間続き、他者への感染力はカタル期に最も強い。38℃前後の風邪症候群様(発熱、倦怠感、上気道炎症状)の症状や結膜炎症状が2~4日続き、いったん解熱する。カタル期の後半、発疹出現の1~2日前に、口腔粘膜の奥歯付近に、直径1mm程度の少し膨らんだの白色小斑点(コプリック斑)を生じる。

発疹期
カタル期の後にいったん解熱するが、半日ほどで再び39~40℃の高熱が出現し(二峰性発熱)、発疹が出現する。発疹は体幹や顔面から目立ち始め、後に四肢の末梢にまで及ぶ。
発疹は鮮紅色で、やや隆起している。特に体幹では癒合して体全体を覆うようになるが、一部には健常皮膚を残す。
発熱・発疹のほか、咳・鼻汁もいっそう強くなり、下痢を伴うことも多い。口腔粘膜が荒れて痛みを伴う。これらの症状と高熱に伴う全身倦怠感のため、経口摂取は不良となり、特に乳幼児では脱水になりやすい。
発疹期は発疹出現後72時間程度持続する。これ以上長い発熱が続く場合には、細菌による二次感染の疑いがある。

回復期
解熱後も咳は強く残るが徐々に改善してくる。発疹は退色後、色素沈着を残すものの、5~6日程で皮がむけるように取れるとも報告されている。回復期2日目ごろまでは感染力が残っているため、学校保健法により解熱後3日を経過するまでは出席停止の措置がとられる。

合併症
麻疹に感染・発症すると一時的な免疫力低下が起こる(ウイルスがリンパ球などで繁殖するため)ので、感染症にかかりやすくなる。発熱時に不適切に解熱剤などを投与した場合、細菌による二次感染の危険性が高まる。また、合併症は以下のように区分される。

脳・神経系の合併症
亜急性硬化性全脳炎(subacute sclerosing panencephalitis、略称:SSPE)
この病気は麻疹に感染後数年してから発症し、ゆっくりと進行する予後不良の脳炎である。麻疹に罹患した人の数万人に一人が発症するといわれている。まれに予防接種でも発症することがある。

ウイルス性脳炎
1000人に1人くらいの割合で発症。熱発の程度と脳炎の発症率に相関はない。発症すると1/6が死亡、1/3に神経系の障害が残るとされる。

咽頭~気道系の合併症

麻疹ウイルスによるもの(中耳炎、肺炎、細気管支炎、仮性クループ)
細菌の二次感染によるもの(中耳炎、肺炎、気管支炎、結核の悪化)

その他ワクチン未接種の女性が妊娠中に麻疹にかかると子宮収縮による流産を起こすことがある。妊娠初期での感染では31%が流産し、妊娠中期以降でも9%が流産または死産、24%は早産との報告がある。

治療
特異的治療法はなく、解熱剤、鎮咳去痰薬、輸液や酸素投与などの支持療法を行う。

ビタミンAの投与が症状の悪化を防ぎうるとの報告があったが、発展途上国のような低栄養(ビタミンA欠乏)状態の患児のみに有効であるとの指摘もある。

細菌性二次感染は少なからず見られるものの、抗菌薬の予防投薬は二次感染を予防するという根拠がなく、必ずしも推奨されない。

免疫賦活薬イノシンプラノベクスは抗ウイルス作用を示す。麻疹患者に接触後72時間以内の免疫グロブリン製剤の投与が、麻疹発症を予防するか、あるいは症状を軽減させることが認められている。しかしながら血液製剤であるため、適応は原則として、ワクチン未接種の乳幼児や免疫不全患者など、ハイリスク患者に限られる。

予防
幼児期の予防接種が麻疹排除の上で欠かせないとされている。日本での予防接種は1966年に任意接種として開始され、1978年より定期接種に指定された。しかし、日本の2000年以前の予防接種率が低かったうえに(世界的に主流とされる2回ではなく)1回のみの接種であったため、麻疹の発生を今日まで制圧できておらず、日本は「麻疹輸出国」として国際的に非難されている。

罹患したことのある人、ワクチン接種を行った人は終生免疫を獲得するとされていたが、ワクチン接種を行っていても十分な抗体価を得られない場合や、野生株の麻疹ウイルスの曝露がないまま長時間を経過することによって抗体価が低下した場合、麻疹を発症することがある。このような場合は典型的な麻疹の経過をとらず、種々の症状が軽度であったり、経過が短かったりすることが多い(修飾麻疹)。

ワクチン接種後の抗体価の低下を防ぐため、全世界113ヶ国(2004年現在)では年長幼児~学童期に2回目のワクチン接種を行い、抗体価の再上昇(ブースター効果)を図っている。日本においても、2006年4月以降に1回目のワクチン接種を受ける児からは、就学前の1年間に2回目の接種を実施できるように予防接種法が改正された(麻疹・風疹混合ワクチンの項を参照)。さらに10代以降の患者が急増していることを受け、2008年4月から5年間に限定し、中学1年生と高校3年にも予防接種することが決まった。

アメリカでは1970年代後期より麻疹ワクチンの徹底した導入により2000年に麻しんが排除され、2002年以降の患者数は100人未満となりその多くは輸入症例となり、メディカルスクールの学生の実地教育にも事欠くほどに患者が減少したといわれている。

発生
平安時代以後度々文献に登場する疫病の一つ「あかもがさ(赤斑瘡/赤瘡)」は今日の「麻疹」に該当するというのが通説である。

日本では例年、全国の小児科から1-3万人の症例が報告されているが、実際の発生数は年間10万人を超えると考えられている。

麻疹は子供の病気であると誤解されていることがあるが、2008年現在、報告のうち4歳以下の症例は15%にも満たず、10代から20代の患者が多数を占めている。ただし、麻疹による死者は日本でも減少しており、2000年以降は年間20人以下である。

 

国立感染症研究所 感染症情報センター  麻疹


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